先生、歯医者さんで診察台に座った時にテーブルの上にあるあの青いパック、どういうプロセスであそこに置かれているのか、ずっと気になっていました。

よくぞ聞いてくれました!
これらは結構な手間暇かけて細菌を「殺滅(さつめつ)」するんですよ。

院長:三木

殺滅!
なんかすごく強そうですね!

歯医者としては当たり前すぎてお伝えできていなかったので、ここで白日の下に晒しますね!(笑)
ちなみに、あの水色のパックは「滅菌バッグ」といいます。

院長:三木

バイキン殺滅(さつめつ)の秘密道具、大公開

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)

滅菌パック(水色のビニールの包装)に入れて高圧・高温・高湿で「滅菌(めっきん:ウイルスや細菌を死滅/完全に除去し無菌状態にすること)」します。

歯科用ハンドピース洗浄装置

キュイーンと音のする歯を削る機械「ハンドピース」は、内部の構造が複雑なため、別の機械で滅菌していきます。
ハンドピースの内部の隅々まで、しっかりと油を注いで洗浄します。

歯の治療道具をきれいにするまでのステップ、大公開!

1. 下洗い:まず流水で洗います

2. 専用の洗剤で洗浄:洗剤をつけて洗います

3. 超音波洗浄機にかける:更にブルブルさせて汚れを落とします

4. パッキング:水分を取り、青い「滅菌パック」に入れる

5. オートクレーブ:高温(100度以上)・高湿・高圧でウイルス・細菌を「殺滅」

6. 保管

7. 患者さんの所へ

教えて先生!どうして歯の治療の道具は「青い紙&ビニール」に包まれているの?

あの青い紙&ビニールは、微生物(ウイルス・細菌)は通さないけど、オートクレーブで滅菌する時には滅菌材(蒸気や酸化エチレンガス等)は浸透させる「貫通孔(かんつうこう)」があるんです。

だから、青い紙&ビニールで包まれた治療器具は、バイキンを「殺滅」した後も器具が「無菌」でいられるんです。