院長 三木 創(みつぎ そう)インタビュー

目次

大学のとき、歯の矯正をしました

どんな少年でした?

人見知りで内弁慶でしたね。(笑)
小学校の時は、野球チームに入ってポジションはセカンドでした。
あと、水泳を習ったり、公文に行ったり、という感じです。

院長:三木

どんな歯科大学での学生時代でしたか?

楽しかったです!
お酒をのんだり、皆で麻雀をしたりしていましたね。

院長:三木

矯正を大学時代にしたとのことですが。

大学4年生の時にスタートしたのですが、結構ガチャガチャの歯並びでした。
大学が忙しく、研修医になってもワイヤーで歯の矯正をしていました。
矯正期間は3年くらい掛かり、親知らず4本と他を4本抜いて計8本抜きました。

院長:三木

先生自身が歯の矯正の経験者なんですね!
矯正中、虫歯は出来ました?お掃除、大変でした?

ひとつだけできましたが、元々虫歯になりづらかったし、甘いものをあまり食べなかったのも功を奏しましたね。

院長:三木

歯の矯正中、何が辛かったですか?

ワイヤーを変えると、2~3日は野菜を食べると痛かったですね。

院長:三木

矯正の器具が取れた時、どうでしたか?

気持ちよかったですね!

院長:三木

コンセプト「小さな大学病院」を思いついたキッカケは?

おお!北島康介みたいですね!(笑)
「ひだまり歯科」の医院名の由来は?

柔らかく暖かいイメージ、ポカポカしているイメージで探しました!

院長:三木

「小さな大学病院」というコンセプトを思いついたキッカケは?

通常の歯医者さんは、みんなが一般歯科医なので「これは大学病院に行ってもらわないとだめだよ」というのが多くあるんです。
前職では、専門の先生が多くいらっしゃって、治すんですよ、全部。
それを見ていいな、と思って。

院長:三木

大学病院に行かなくても治るじゃん、と。

「開業医だからといって諦めなくていいんだ」と、思ったんです。
専門の先生が治療して「これはどうしても治らないよ」と言われたら、患者さんは結構納得してくれるんです。
一般歯科医だと途中で他に委ねるしかないのですが、専門の先生はその道を専門にやっているのでそういう気持ちにはならないんですよ。
最後まで面倒みます、というところがいいなと思って。

院長:三木

そういうストーリーがあったんですね!前職の先生たちに感謝、ですね!

専門の先生の手技(しゅぎ:治療の技術)を見れば、勉強になります。

院長:三木

これだけ歯医者がある時代に、どこの歯医者を選ぼうかとなった時に、先日インタビューした根っこの治療の先生の話は、とても専門性が高いなと感じました。
根っこの治療を「保険」じゃなくて「自費」でやるってどういうこと?と思ってましたが、1回目と2回目の成功率が違うと聞けば、これから先の人生を考えたらそれは高くない。

「根っこの治療を自費でやりたい」ということではなく、「再治療にならないようにいい治療を受けてほしい、知ってほしい」という思いがあり、根っこの治療のスペシャリストに在籍してもらっています!
資料を使って詳しく説明しますので、まずは知ってほしい。
しっかりコンサルテーションしてもらえたらいいなと思っています。

院長:三木

自費の根っこの治療「精密根管治療」をやっている都心はありますけど、結構ギラギラしているホームページでちょっとドキドキします。(笑)
ひだまり歯科さんなら大きい病院みたいに待たされない、遠くない、予約も先にならない。

通院回数も、保険の根っこの治療より少なくて済む可能性が高いです。

院長:三木

それも患者さんからすると助かるポイントですね!
医院の5年後10年後のビジョンはありますか?

僕がやることがなくなっていればいいな、と思っています。
患者さんが5年10年経っても継続して3か月に1回来て、僕は予防で管理している患者さんの小っちゃい虫歯を治す人・・・
小っちゃい虫歯を治すことをひたすらやりたいです。
医院としては、僕のファンというよりも衛生士のファンになってもらって、みんなが通ってくれるところ、です。

院長:三木

歯科衛生士の石田さんのファンも、いっぱいいるそうで。

衛生士さんが3か月に1回の定期健診と患者さんの歯のクリーニングをしてもらえば、虫歯になっても麻酔のいらない本当に軽微な虫歯で済みますから、僕の出番はちょっとだけです。
それが理想です。
そして、僕は勉強をして新しい技術や知識を取り入れればいいな、と思っています。

院長:三木

お子さんが歯医者嫌いにならない仕組み、あります

取材前に、先生がお子さんの治療について親御さんに丁寧に説明してた場面に遭遇しました!
自分が行っている歯医者さんは、子供の治療についての説明が足りないなと感じているので、うらやましいなと思いました。(汗)
お子さんの治療のこだわりはありますか?

「無理強いしない、歯医者嫌いにならないように」を目指します。
最初は歯科衛生士が入って、ユニット(診察台)に横になる、手を横にして座れるなどのポイントをクリアしたお子さんから治療を開始します。
それまでは虫歯の進行止めを塗って、無理な治療をしないようにしています。
それと、「笑気ガス」を使ってリラックスしてもらう方法も考えています。

院長:三木

ポイントをクリアできなかったら、どうするんですか?

当院では「小児歯科の専門家(皆川先生)」に診てもらうことが可能です。
自閉症の子などの何かしらのハンディがあるお子さんも、まずはご相談ください。
当院では設備などが足りない場合も、大学に行って診てもらうことが出来ます。

院長:三木

まず最初に、近くのひだまり歯科で相談できるのは助かりますし、専門家がいるなら安心ですね。

口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)についても診れます。
離乳食が進まない、食べるのに時間がかかる、飲み込み方がおかしい、ポカン口などの症状が現れますが、その治療も小児の先生の得意とするところです。

院長:三木

「歯ぎしり食いしばり」が原因で、歯がしみるのメカニズム

歯ぎしり食いしばりでお困りの患者さん、結構来ます?

それが主訴(しゅそ)で来る方はあまりいないですが、「アゴが痛い」が主訴の方がそうだったということは多いです。

院長:三木

アゴが痛い→実は歯ぎしりしていた、ということが判明する?

「歯がしみる」が主訴の方も、だいたいの理由は歯ぎしりです。
マウスピースや、準備が出来次第ボトックスで改善も考えています。

院長:三木

「歯がしみる」が主訴で来て「歯ぎしり食いしばりしてます」と言われても患者さんは「え?なんで?」となりません?(笑)

説明用の動画があります。
歯ぎしりすると歯の際(きわ)が欠けて、象牙質(ぞうげしつ:一番表面より下の層で神経につながっている)が露出して、そこには神経が通っているので刺激をあたえますよという流れですね。

院長:三木

自分もこないだ歯医者さんに行ったときに「歯ぎしりしている」と言われたけど「してないです」と即答してしまいました。(笑)
みんな、そういいますよね?

「誰かに言われたり、自覚があったりします?」と聞くと、たまーに「一緒に寝ている人に言われる」という人はいますけど、ほぼ皆さん「自覚してないです」「言われたことないです」と。
基本的には歯ぎしりをしないと、欠けてしみることはないのです。
歯並びが悪い人は、部分的に力が掛かるのでそれで剥がれてしみるようになる人もいます。

院長:三木

知ってほしい「受け口の怖さ」

歯並びが悪くて歯ぎしりをすると、変な力が掛かりやすい?

歯並びが悪いと噛んだ時に「ずれる力」が掛かるんですね。
まっすぐ噛んでもずれるので、歯ぎしりと同じような力が掛かって欠ける。
歯並びが悪い人は、それが原因で歯が欠けたりもします。
歯って、上14本、下14本で、14対14で噛むはずなんですけれど、歯並びが悪い人って3~4本でしか噛めてないんですよ。

院長:三木

3~4本でしか、噛めていない?

前歯が噛んでなくて、奥だけ噛んでいると、単純に14人で支えないといけないのを3~4人で支えていることになり、単純に負荷が掛かりすぎる。

院長:三木

「3~4人が、すごいムチャ振りされている」ということですね?

そうです、そうです。
矯正って見た目だけじゃなくて、特定の歯に負担を掛けないという意味でも大切なんですよ、ということです。

院長:三木

そういう説明をされたのは初めてです。

8020運動」というのがあるんですが、

院長:三木

8020(はちまるにいまる)?

平成元年に、厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう!」というという運動を始めたんです。
実は、受け口の人は8020の達成率が0%なんです。
一部の歯に負担が掛かっているので、8020をどうしても達成できない。
意外と「体の不調」にも関わっています。

院長:三木

1999年に日本歯科医師会雑誌に掲載された東京歯科大学の茂木悦子先生による論文「8020達成者の歯列咬合の観察」
この論文は、東京都文京区に在住する80歳以上の市民で8020を達成した51名の噛み合わせを調査

  • 正常咬合者: 56.9%
  • 反対咬合者(受け口): 0%
  • 開咬者(前歯が噛み合わない): 0%

具体的な不調の内訳は?

お子さんももちろんですが年を重ねた方、50~60代の方は慢性的な頭痛だったり、そういう話を聞いて機能的な面で歯の矯正をスタートするという方もいます。
慢性的なことで自分では気にしなくなってることが多いんですけれど、肩こり、頭痛は噛み合わせが関わっていることも多いです。

院長:三木

それは気になりますね。
高齢になると「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」の心配も出てきますし、歯並びが悪いと入れ歯にするにしてもインプラントにするにしても大変という話を聞いたことがあります。

そうですそうです、知らないですよね。
「まあ1本くらい(歯がなくても)いいだろう」から、崩壊が始まっていく。

院長:三木

理由が分かって治療するのと、「先生がそう言うんだから」という理由で治療するのとでは、全然違いますよね。
知らないことで実は損をしている人は世の中ゴマンといると感じます。
現に自分は「二次カリエス」の話を知らずに、何も考えずに銀歯を入れていました。
ひだまりで知識を得た人が「あそこはいろいろ教えてくれるわよ」とお友達に話してくれれば、いいスパイラルになりますよね。

ゴルフ&ラーメン大好き

マイブームは?

大学の部活でやっていた「ゴルフ」が好きです!
常磐道で行けるところに行ってます!
ヘッドを走らせる感覚は、子供のころにやっていた野球に似てますね!

院長:三木

インスタに載ってましたね!ラーメンの記事も上がってますね、そそられます。(笑)

医院の前のラーメン屋さん、美味しかったです!
こってり系が好きなので、見つけ次第みんなで行くって感じですね。
こってり系はニンニクが結構入っているので、翌日診療のある日は食べられません。(汗)
いいところがあったら、ぜひ教えてください!

院長:三木

患者さんへメッセージ

患者さんへのメッセージ、お願いします!

専門家も多数在籍しています、親身になりますので何でも相談してください!

院長:三木

取材後記

これほど多くの専門家が在籍する歯科医院さん、なかなか珍しいと思います。
「小さな大学病院」といえば、患者さんでもイメージがつきやすいです。
大学病院は一日仕事で行くのが億劫ですが、専門の先生が来てくれるならそれは本当に助かる!と心底思えました。

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