歯の矯正担当 高木 豪馬(たかぎ かつま)

目次
小学校の頃からの夢が矯正医

歯科大卒業後、大学院で歯の矯正を学ばれたそうですが。
小さい頃、自分が歯の矯正をしていたんです。
先生がワイヤーの調整するのを見て、楽しそうで、歯の矯正をする側に回りたくて、歯科医師を目指しました。

矯正:高木

何歳くらいに矯正を?
6~9歳くらいです。
学校の歯科検診でお手紙をもらって、歯医者に行ったんだと思います。

矯正:高木

どんな矯正をしましたか?
床矯正(しょうきょうせい)だと思います。
もともとモノづくりやプラモデルが好きで、細かい作業や、作る/削る作業が好きです。
先生がワイヤーの調整する姿を見ていて「楽しそうだな」と思ったのが最初で、今やっていても楽しいです。
仕事だと思えないくらい日々楽しいです。

矯正:高木


どんなところが楽しいですか?
来た患者さんの歯並びを見て毎回考えさせられるのが楽しいし、面白いし、飽きないです。

矯正:高木
矯正はどこでやればいい?ワイヤーとアライナー、どっちがいい?


大学病院でも矯正を担当されているそうですが、患者さんが「歯の矯正」を考えた場合、一般歯科医院か矯正専門の医院かどちらがいいか悩むと思うんです。
僕はどこでもいいと思いますが、矯正を専門に勉強した先生がいるところがいいですね。
矯正を専門にやっている先生のところの方が、安全性は高いです。
例えば、アライナー矯正の治療結果は、ドクターに依るんです。
専門的に学んでいない先生の医院はリーズナブルだったりしますが、結局再治療をしなければならないケースもあります。
最低限、認定医を持っているか、大学で矯正勉強をしていました、という人は安心感があると思います。
プロフィールで矯正を学んできたルーツを確認するのがいいですね。

矯正:高木

高木先生は、ワイヤー矯正はどうでしょうか?
ワイヤー矯正もやりますね。

矯正:高木

先日インタビューした歯科衛生士さんもワイヤー矯正していました。
どうしてワイヤーを選んだかと聞いたら「アライナー矯正って虫歯になるじゃないですか」と。
歯磨きをしないでアライナーを付けていると虫歯になりやすいという事、案外知られていないです。
どっち推しでもないですが、「早く終わらせたい」というリクエストがある場合は、状況に合わせてご提案します。
「こっちのほうが早く終わる可能性がある」などの「見立て」は出来ます。
忙しい人は毎月通院の必要がないアライナーを選ぶなどケースバイケースなので、ライフスタイルに合わせてご提案し、どちらがいいかは患者さんに決めていただきます。

矯正:高木

患者さん毎に違うから、どっちがいいということは一概には言えない、ということですね。
ワイヤーは歴史が長いので無難です、まだアライナーは分からないことがいっぱいあります。

矯正:高木
毎日誰かが喜ぶ姿を見るのが、矯正医の楽しいところ


自分が担当した患者さんが喜んでくれて、自分も嬉しくなったエピソードを教えてください。
日に一回くらい、嬉しくなることがあります。
歯の矯正が終わって、最後に矯正の装置を外す時は皆さん喜ぶし、ちょっとでも歯が動いた、ガタガタが減ったでも喜ぶし、ホントに毎日誰かしら喜んでいただけます。
毎日誰かが喜ぶ姿を見られるのが、矯正医の楽しいところですね。

矯正:高木

確かに先生自身も楽しくなる訳ですね!
全員が最終的に笑顔になる治療なので、矯正医を選んでよかったなと思っています。
その分、下積みが長いです。(汗)

矯正:高木

どれくらいの修業期間なんでしょうか?
認定医は最速でも6年ですね。

矯正:高木

大変だったエピソードは?
論文が一つ、最初から最後まで仕上げた症例が10件、学会に5年入っていることが主な要件です。
文章もいっぱい書かないといけないし、矯正の患者さんは治療計画を立てるためにはレントゲンの分析などをして、1人ひとり考えて、手を動かします。
大学病院では、朝9時から診療だと8時半に行く、矯正科は長いと夜7時まで診療です。
昼ご飯を食べずにやることもありますし、夜8時に大学へ戻って9時から夜中2時まで勉強、家に戻って寝て7時に起きるという4時間くらいしか寝ていない生活を1~2年やるんですよ、普通に。
なので、体力が大事です。(笑)
そして、患者さんは月1回の診療で来るので、絶対に体調を悪くなる訳にいかないので体力勝負です。

矯正:高木

それは大変でしたね!マイブーム、教えてください!
最近、日本のプロ野球を見るようになりました。
広島カープが贔屓で、球場に試合を見に行くこともありますね。
ビール飲みながら見るのが好きです!
あと、服が好きなのでその買い物にも行きます。

矯正:高木

出身は?
埼玉の戸田です!

矯正:高木

どんなお子さんでした?
中高は硬式テニスをやっていました、身体動かすのは好きですね。

矯正:高木
患者さんへメッセージ

患者さんへメッセージお願いします!

分からなかったら、ぜひ相談してください!
ネットで彷徨ってあれこれ悩むよりも、直接お話しした方が早いと思います。
僕らの感覚でいうと、親御さんが思っている以上にお子さんの歯並びの状況は悪いことが多いです。
例えば、ガタガタに気付くのが5~6年生だった場合、早めだったら歯を抜かずに済んだのに、ということはあります。
4年生には、アゴの成長がある程度固まってきちゃうんです。
やるなら小学校1~2年生で相談してもらって、必要ならやればいいし、必要なければやらなければいいし。
歯を抜いていいなら高学年でもいいですが、抜きたくないなら小学校1~2年生で一度診てもらうのがおススメです。
逆に抜けば大人になっても治るので、どちらでも大丈夫です。

矯正:高木
取材後記
子どもの頃から矯正医になるのが夢だったとのこと。
確かにどんどん歯が動いて患者さんが笑顔になっていく、楽しい仕事です。
ネット上に情報がありすぎる今だからこそ、直接会ってお話しするのが大事だと思いました。
そしてやはり、専門の先生の話は説得力が違う!と改めて感じました。