子どものむし歯予防にフッ素を活用しましょう
~歯科医院と家庭でできるフッ素のアプローチ~
こんにちは🌻
今回は、お子さまのむし歯予防に役立つ「フッ素」についてご紹介します。
「フッ素はいつから使えばいいの?」
「6歳未満と6歳以上で歯みがき剤は違うの?」
「歯医者さんでフッ素を塗るだけでいいの?」
「自宅でフッ素洗口はできるの?」
このような疑問をお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。
子どもの歯をむし歯から守るためには、歯科医院での定期的なケアと合わせて、毎日の生活の中でフッ素を上手に取り入れることが大切です。
今回は、年齢に合わせたフッ素の使い方や、ご家庭でできるケアについてご紹介します。
フッ素にはどんな働きがあるの?
フッ素には、むし歯予防に役立つ主に3つの働きがあります。
1.歯を強くする
フッ素は、歯の表面を酸に溶けにくい状態にする働きがあります。
特に、生えたばかりの乳歯や永久歯はまだ成熟途中で、むし歯になりやすい状態です。そのため、成長期のお子さまにとってフッ素を活用したむし歯予防は大切です。
2.歯の修復を助ける
食事をすると、お口の中では歯の表面からミネラルが溶け出す「脱灰」と、唾液などの働きによって修復される「再石灰化」が繰り返されています。
フッ素は、この再石灰化を促す働きがあります。
3.むし歯菌の働きを抑える
フッ素には、むし歯の原因となる細菌の活動を抑える働きもあります。
このような働きによって、フッ素は毎日のむし歯予防をサポートしてくれます。
6歳未満と6歳以上でフッ素濃度が違います
フッ素入り歯みがき剤は、年齢によって推奨されるフッ素濃度や使用量が異なります。
お子さまの年齢に合ったものを選び、適切な量を使用することが大切です。
歯が生えてから2歳頃まで
推奨されるフッ素濃度は、900~1000ppmF程度です。
使用量の目安は、米粒程度(1~2mm程度)です。
保護者の方が歯みがきを行い、歯みがき後はティッシュなどで歯みがき剤を軽く拭き取る方法もあります。
3歳から5歳まで
推奨されるフッ素濃度は、900~1000ppmF程度です。
使用量の目安は、グリーンピース程度(約5mm)です。
歯みがき後は歯みがき剤を軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回程度にしましょう。
まだ自分で適切な量を出すことが難しいため、保護者の方が歯みがき剤をつけてあげると安心です。
6歳以上
6歳以上では、1400~1500ppmF程度のフッ素入り歯みがき剤が推奨されています。
使用量の目安は、歯ブラシ全体に1.5~2cm程度です。
歯みがき後は、歯みがき剤を軽く吐き出します。うがいをする場合も、少量の水で1回程度にすることで、お口の中にフッ素を残しやすくなります。
なぜ6歳未満と6歳以上で違うの?
低年齢のお子さまは、歯みがき剤を上手に吐き出せず、飲み込んでしまうことがあります。
そのため、年齢に合わせてフッ素濃度や使用量を調整することが大切です。
年齢に合った製品を選び、使用量を守りましょう。
歯科医院でのフッ素ケアと定期検診も大切です
ご家庭でフッ素入り歯みがき剤を使用していても、定期的に歯科医院でお口の状態をチェックすることをおすすめします。
歯科医院では、お子さまのお口の状態に合わせて、
- むし歯ができていないか
- むし歯になりかけている歯はないか
- 歯の生え変わりは順調か
- 奥歯の溝に汚れが残っていないか
- 歯みがきで汚れを落とせているか
- 仕上げみがきができているか
などを確認することができます。
また、必要に応じて歯科医院でフッ素を歯に塗布することもあります。
フッ素を塗るだけでむし歯を完全に防げるわけではありません。
定期検診でお口の状態を確認しながら、ご家庭でのケアと組み合わせていくことが大切です。
ご家庭でできるフッ素のアプローチ
1.フッ素入り歯みがき剤を毎日の習慣に
フッ素を取り入れるもっとも身近な方法が、フッ素入り歯みがき剤です。
年齢に合った濃度の歯みがき剤を選び、適切な量を使用しましょう。
特に、就寝前の歯みがきは大切です。
お子さまが自分でみがいた後は、保護者の方による仕上げみがきも行いましょう。
2.フッ化物洗口という方法もあります
ご家庭でできるフッ素ケアの一つに、フッ化物洗口(フッ素洗口)があります。
フッ化物洗口とは、フッ素を含む洗口液をお口に含み、ぶくぶくうがいをする方法です。
特に、生えたばかりでまだ成熟していない永久歯のむし歯予防にも活用されています。
フッ化物洗口は、歯科医院だけでなく、保育園・幼稚園・学校などで行われている場合もあります。
フッ化物洗口は何歳からできる?
フッ化物洗口は、ぶくぶくうがいをして、確実に吐き出せることが前提です。
一般的には4歳頃からが対象とされていますが、年齢だけで判断するのではなく、お子さまが水でのぶくぶくうがいを上手に行い、吐き出せるかどうかを確認することが大切です。
まだ上手に吐き出せないお子さまには、無理にフッ化物洗口を行う必要はありません。
ご家庭でフッ化物洗口を行う場合
ご家庭でもフッ化物洗口を取り入れることができます。
ただし、お子さまの年齢やむし歯のリスク、お口の状態によって適した方法は異なります。
フッ化物洗口を始める場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談し、お子さまに合った方法を確認してから始めることをおすすめします!
洗口後は、フッ素をお口の中に残しやすくするため、すぐに何度もうがいをしたり飲食をしたりせず、一定時間お口の中に作用させます。
ご家庭で使用する洗口剤についても、製品ごとの使用方法を守りましょう。
フッ素洗口と歯みがき剤は一緒に使っていいの?
フッ素入り歯みがき剤とフッ化物洗口は、それぞれ異なる方法で歯にフッ素を作用させます。
お子さまのお口の状態に合わせて、歯科医師の指導のもとで組み合わせることもあります。
「フッ素洗口をしているから歯みがきは簡単でいい」ということではありません。
毎日の歯みがきで汚れを落とすことがむし歯予防の基本です!
仕上げみがきも忘れずに
お子さまが自分で歯をみがけるようになっても、細かい部分まで十分にみがくことはまだ難しい場合があります。
特に、
- 奥歯の溝
- 歯と歯の間
- 生えかけの永久歯
- 歯ぐきとの境目
などは汚れが残りやすい場所です。
毎日の仕上げみがきで、お子さまのお口をチェックしてあげましょう。
フッ素だけではむし歯は防げません
フッ素はむし歯予防に役立ちますが、フッ素を使用しているからといって、むし歯にならないわけではありません。
むし歯予防では、
- 年齢に合ったフッ素入り歯みがき剤を使用する
- 毎日しっかり歯をみがく
- 保護者の方が仕上げみがきをする
- 必要に応じてフッ化物洗口を取り入れる
- だらだら食べ・だらだら飲みをしない
- 甘い飲み物やおやつの摂り方に気をつける
- 定期的に歯科医院を受診する
といった、さまざまな予防の積み重ねが大切です!
お子さまに合ったフッ素の取り入れ方を
お子さまのお口の状態やむし歯のリスクは、一人ひとり異なります。
そのため、「フッ素を使っているから大丈夫」と考えるのではなく、歯科医院での定期検診・歯科医院でのフッ素ケア・毎日のフッ素入り歯みがき剤・必要に応じたフッ化物洗口を上手に組み合わせることが大切です。
お子さまの大切な歯を守るために、年齢やお口の状態に合った予防方法を一緒に考えていきましょう!
フッ素の使い方や、フッ化物洗口、仕上げみがきについて気になることがありましたら、五香ひだまり歯科にてお気軽にご相談ください♪